MailuX▼ スイス発　多言語ニュース・ブログ「スイス・ニュース・ヘッドラインズ」
Multilingual News Blog "Weekly Swiss News Headlines"
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　　　　　　　　　 No. 930 - April 08, 2022 (Reiwa 4-nen)

　★ Weekly Swiss News Headlines (WSNH) makes a short Break.
　　 弊誌は来週から春の短期休刊に入ります。

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ウクライナによるICRCへの不当な批判
Unfair Criticism of the ICRC by Ukraine.
Ungerechte Kritik am IKRK durch Ukraine. (Tue. 05.04.2022)

ICRC（赤十字国際委員会）に対して、「広範かつ組織的な誤報キャンペーン」
が行われていると、ジュネーブの人道支援組織が訴えている。インターネット
上の匿名だけでなく、ウクライナ指導者からも大量の非難が寄せられている。
ウクライナは、ICRCがあまりにもロシアに好意的であると非難している。スイ
スの援助関係者はICRCを擁護し、キエフを批判している。前線で支援するには、
「交渉なくして何も動かない、責任者の管轄だ」と。その為、ICRCのペーター
・マウレル総裁は、モスクワのセルゲイ・ラブロフ外務大臣を訪問した。ICRC
のマウレル総裁は、ラブロフ外相とは国連の仕事や外交官時代の仕事で面識が
ある。モスクワ訪問の1週間前、ICRC総裁は既にキエフを訪れていた。ICRCは、
親ロシア派の分離主義者との紛争が8年間続いているウクライナ東部に大きく
関与してきた。そこでは、国連と共にICRCが停戦ラインの両側、主にウクライ
ナ支配下にある地域に援助を届けた。
【参考】ICRC総裁の声明「マリウポリの悲劇がウクライナ全体の未来像であって
はならない。」
https://jp.icrc.org/information/icrc-president-suffering-mariupol-must-not-become-future-ukraine/

Gegen das IKRK (International Committee of the Red Cross/ICRC) sei eine
"breite u. systematische Kampagne von Fehl-Informationen" in Gang,
beklagt die humanitaere Organisation in Geneve. Die Vorwuerfe, anonym
im Internet, teilweise aber auch von der ukrainischen Fuehrung seien
massiv. Die Ukraine wirft dem IKRK vor, es sei viel zu Russland-
freundlich. Schweizer Helfer nehmen das IKRK in Schutz und kritisieren
auch Kiew. Helfen zwischen den Fronten, "Ohne Verhandlungen geht gar
nichts, und die sind Chef-Sache". IKRK-Praesident Peter Maurer besuchte
deshalb in Moskau, Aussen-Minister Sergey Lavrov. IKRK-Maurer kennt
Minister Lavrov von seiner frueheren Arbeit bei der UNO und als Staats-
Sekretaer. Eine Woche vor seinem Besuch in Moskau war der IKRK-
Praesident schon in Kiew. Das IKRK ist stark engagiert in der Ost-
Ukraine, wo der Konflikt mit pro-russischen Separatisten schon acht
Jahre dauert. Dort brachte das IKRK mit der UNO auf beiden Seiten der
Waffen-Stillstands-Linie Hilfe, mehrheitlich aber in den von der Ukraine
kontrollierten Teil. (Quelle: tagesanzeiger.ch vom 05.04.2022)
https://www.tagesanzeiger.ch/ohne-verhandlungen-geht-gar-nichts-und-die-sind-chefsache-241192575737
https://www.icrc.org/de/document/ikrk-praesident-peter-maurer-gespraeche-in-russland-ueber-humanitaere-belange

■ For the related Information (Background) in English refer to the
following Links:
https://www.icrc.org/
https://www.bbc.com/news/world-europe-60921567
https://cepa.org/supping-with-the-kremlin-devil-the-red-cross-dilemma/
https://www.icrc.org/en/document/icrc-president-completes-visit-russia-speak-about-humanitarian-issues-armed-conflict

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【 Proverbs of the Week / 今週の諺 】

【D】Wenn du den Frieden willst, bereite den Krieg vor.
【E】If you want Peace, prepare for War.
(Latin Proverb) 平和を望むなら、戦争に備えよ。

【D】Die Geschichte lehrt uns, dass es Frieden nur mit Dialog und
Diplomatie gibt, nicht mit dem Rauswurf von Diplomaten.
【E】History teaches us that there is Peace only with Dialogue and
Diplomacy, not by expelling Diplomats.
(Statement of the Italian Political Party Lega, led by Matteo Salvini)
歴史は、外交官を排除するのではなく、対話と外交によってのみ平和がもたらさ
れることを教えている。

【D】Der Mensch ist des Friedens groesster Feind.
【E】Man is the greatest Enemy of Peace.
(Angela Clemens-Mitschke, German graduated Pedagogue, 1955/)
人間は平和の最大の敵。

★ Highlights of the Week/今週の映像ハイライト:

- Most Beautiful Pictures of April 2022 by Readers of Lucerne Newspaper:
ルツェルン紙：2022年4月の読者投稿写真
https://www.luzernerzeitung.ch/bildergalerien/bildstrecke/bildergalerie-die-schoensten-leserbilder-des-monats-april-ld.2271300

- Most Beautiful Summer Pictures of the Mountain Canton Uri 2021 by
Readers: 読者投稿山岳カントン・ウーリの夏の写真
https://www.luzernerzeitung.ch/zentralschweiz/uri/bildstrecke/bildergalerie-die-schoensten-urner-sommerbilder-ld.2170514

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【 from Editor's Room / 編集後記 】

赤十字国際委員会の立ち位置に関心を持っていたのだが、表立っての態度表
明は控えているようだが、東部ウクライナの惨状は重々承知と推測している。

■ ウクライナ紛争特集と見解６ ■

ウクライナ紛争の報道では、同じ写真を一斉に使い回したり、目に余る無理筋の
報道が欧米でも横行中。国連まで抱き込まれ存在価値を毀損してしまった。
各国の過激派勢力が欧米でネットワークを築いて代 理戦争に参戦している実態 も伝えられている。

そもそも論として、英国のロシア制覇の願望は、18世紀からの念願だという情報
を見たが、現在は米国が引き継ぎ、諜報活動ではドイツも連んで計画を遂行して
いると伝えられている。ウィキペディアの「ヤルタ会談」には、「超大国主導の
勢力圏確定の発想が色濃く、東西冷戦の端緒となった。」と書かれていて、現在
に至る領土問題の端緒だったことが記されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%82%BF%E4%BC%9A%E8%AB%87
フランスの野望は、ナポレオンがロシアの冬季焦土作戦に遇い潰えている。

先週号の編集後記でお伝えした2022年4月1日付ターゲス・アンツァイガー紙の
「ウクライナ軍のネオナチの実態と、ハンター・バイデンのウクライナ疑惑」
報道に関して、「Die Weltwoche」誌は3月31日付けで一足早く詳報していた。
スイスの保守系週刊誌の同誌は、公共放送を含む左派が主流のスイスのメインス
トリームの横並び報道とは異なり、広く客観的視点で様々な論客が寄稿。

いずれにせよ、西欧諸国に依る極端な情報統制と経済のみならず、文化・スポー
ツ部門にまで及ぶヒステリックな対露制裁は、事実を知りたいだけの市民には逆
効果。事実の共有のみが和平の基礎になるので、対露制裁以外の情報を渉猟し、
自分で事実関係を考察するのみ。

その他今週号PC版の記事には、「上海のロックダウンでスイスも供給隘路に直
面」、■ ウクライナ紛争特集と見解６ ■「ウクライナ兵が捕虜のロシア兵殺
害の戦慄動画」、「ウクライナ人が毒入り焼き菓子でロシア兵を殺害」、「米
バイデン家の疑わしいウクライナ事業」、「パリとロンドンでロシア美術展が
大盛況」、「ウクライナの為に戦うネオナチ軍団アゾフ」他、注目情報も掲載
しています。是非ご高覧下さい。

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